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予防歯科について

予防歯科について  PMTCについて  シーラントについて  フッ素塗布について

唾液の役割について  カリエスリスクと唾液検査について  キシリトールについて
 
予防歯科について
歯の病気である虫歯や歯槽膿漏の原因は、歯につく汚れの中にいる細菌です。毎日歯みがきをして、 歯についた汚れをキレイに落としていれば、歯の病気を防ぐことが可能です。 「磨いている」と「磨けている」とは違います。歯科医院で正しい歯の磨き方の指導を受けたり、PMTC (プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)を受けることをおすすめします。どんな病気や異常でも、最も良いのは発生する以前に防いでしまうことです。
 その人の虫歯のかかりやすさ(リスク)を診断し、どのようにコントロールすれば良いかなどを分析、指導をして虫歯を予防する事を最大の目標にしています。
唾液を調べることで虫歯に対する抵抗力や虫歯の原因菌(ミュータンス菌やラクトバチラス菌)の量がわかります。
そうすることで、お口の中の健康度や危険度か判定でき、あなただけの「予防プログラム」をつくり、それを実行して、ムシ歯のない健康な歯列をつくりましょう。 不正咬合の予防矯正は、小児矯正をご覧ください。
●お子様におこなう検査
乳幼児やお子様には、虫歯に対するリスク診断をおこない、健康な永久歯列の完成を目的としたプログラムを作成します。
■検査項目
1) ミュータンス菌の数やラクトバチラス菌の数
2) 唾液の緩衝能
3) 飲食の回数
4) プラークの蓄積量
5) 唾液の質と量
6) フッ素の使用状況
7) 虫歯の経験
●成人の方におこなう検査
成人の方には、お子様の検査に加え既存の修復物(つめ物・かぶせ物)の精度や歯周病の危険度を調べ、健康な歯と歯茎をどのように保つかを報告します。
>歯周治療について
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PMTCについて
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)とは歯科医院で行う歯を健康に保つための予防プログラムです。歯ブラシだけでは磨ききれない部位を専用の器具を使って徹底的にキレイにして、虫歯や歯周病、歯の着色を防ぎます。

PMTCでしか清掃できない所
・歯と歯の間 ・歯と歯肉の境目
歯と歯の間 歯と歯肉の境目
PMTCの流れ
1) 歯石がついている場合は事前に除去します。
2) 歯の汚れが赤く染まる液を歯に塗ってどの部分が汚れているか確認します。
3) フッ素入りの研磨剤を歯と歯の境目に注入します。
4) 柔らかいゴムでできたカップを低速回転する器具に取り付け歯の汚れを取り除きます。 痛みを伴うことはありません。
5) 研磨剤を水で洗い流し、最後の仕上げにフッ素を塗布します。
>PMTCの実際
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シーラント
シーラントについて
奥歯のかみ合わせの部分にある溝の深い人は汚れがたとれにくく、そこから虫歯が発生してしまう場合があります。その溝の部分にプラスチックを流し込み埋めてしまうのがシーラントです。シーラントにはフッ素も含まれています。
Nd:YAGレーザーを照射してからフッ素塗布を行なうと歯質へのフッ素の取込量が増加することが確認されています。そこで、当医院では、フッ素の取込量の増加とレーザー光自体の特性による耐酸性を付与することを目的に、サインドウィッチ法を使用してレーザー照射をしてからフッ素塗布をし、さらに塗布後レーザー照射をします。
シーラント治療の流れ
1) 防湿し、感染を防ぎます。
2) ブラシを使用して歯面を清掃します。
3) 超音波洗浄する。
4) 歯の溝を酸処理する。
5) 洗浄して酸処理剤を洗い流す。
6) 患部歯面全体に色素(墨)を塗布します。
レーザーを照射することで深い溝の中を蒸散し、無菌化します。
7) 歯の溝にシーラント剤を流し込む。
8) 特殊な光線を照射することでシーラント剤を硬化させる。
9) シーラントをしている歯を中心に、フロアーゲル(高濃度フッ素)を塗布します。
10) 再度、30PPS・100mjの出力で歯面全体を照射します。そうすることで、歯面にフッ素をより多く取り込ませることができます。
11) 仕上げとしてかみあわせを確認して終了。
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:図1
:図2
:図3
:図4
フッ素塗布について
はえたての歯はフッ素を吸収しやすいので、歯がはえる頃に歯科医院で塗布してもらうとよいでしょう。フッ化物を歯につけることで、歯の結晶性の改善・フルオルアパタイトの生成し歯の強化・初期脱灰部の再石灰化の促進を行われ歯質強化・耐酸性向上が上がります。また、フッ化物は、歯垢中の細菌の活動を抑制し、酸産生を抑制します。フッ素を歯に塗ることにより、虫歯を予防することができます。
当医院におけるフッ素を用いた虫歯予防法についてご紹介します。歯みがきやPMTC後にフッ化物を用いるようにします。
1、ミラノ−ルによるフッ化物洗口法(家庭でできる予防):図1
フッ素の水溶液を口に含み、うがいする方法です。家庭で行える安価な方法です。
a:週一回法
フッ素濃度900ppm以上(0.2%NaF)
b.:毎日法
フッ素濃度100~900ppm
通常225ppm(0.05%NaF)で使用する。
■使用方法
1) ミラノール粉末を1包入れ、200mlのラインまで水道水を入れてよく混ぜます。
2) 5~10mlを口に含み全歯面にゆきわたるように30秒程ブクブクうがいをおこない、捨てます。
3) 30分くらい飲食をひかえます。

※ブクブクうがいのできない低年齢児の場合、チェックアップ ゲル がおすすめです。味は3種類あり(バナナ500ppmF,レモンティ−950ppmF,ミント950ppmF)、当医院ではバナナ味は甘いのでお子さんには1番人気です。 使用方法は歯磨き後に歯ブラシに、約1cmとり、歯によくすりこんで下さい。:図2
使用後は、軽く吐き出してください。その後のうがいをしない方が効果的です。飲食は、1時間避けてください。

※WHO、CDC、BDA(英国歯科医師会)などがフッ素の全身応用などの積極的なフッ素プログラムを実施している地域で「歯のフッ素症」リスク低減のために6歳未満に低濃度(約500ppmF)のフッ化物配合歯磨剤の使用を推奨しています。→日本ではフッ素の全身応用はないものの、セルフケア用フッ化物配合ジェルは虫歯リスクの高い幼児への歯科医院指導による積極的なフッ素プログラムの一部として使用されることから500ppmFを設定しました。
前歯部の「歯のフッ素症」リスクがなくなる6歳以上では、より再石灰化促進効果の高い950ppmFのフッ化物配合ジェルの使用をお薦めします。
2、フロアゲルによるフッ化物歯面塗布法(歯科医師、歯科衛生士による方法):図3
歯面に直接高濃度のフッ化物溶液を塗布する方法です。フッ素濃度としては9000pmです。(洗口法の約10倍です)通常は年2回行い、虫歯の感受性が高く、虫歯になりやすい人は適宜塗布回数を増やします。
■成分
1) 2%フッ化ナトリウム溶液(NaF)
2) 8%フッ化第一スズ(SnF2)
歯を黒染することがあるのが欠点です。
3) リン酸酸性フッ化ナトリウム溶液(APF) 
2%NaFにリン酸を加えて酸性にしたもので歯に取り込まれやすくなっています。
3、レーザー照射とフッ化物歯面塗布法の併用法(歯科医師、歯科衛生士による方法):図4
Nd:YAGレーザーを照射してからフッ素塗布を行なうと歯質へのフッ素の取込量が増加することが確認されています。そこで、当医院では、フッ素の取込量の増加とレーザー光自体の特性による耐酸性を付与することを目的に、サインドウィッチ法を使用してレーザー照射をしてからフッ素塗布をし、さらに塗布後レーザー照射をします。
レーザー治療の特長は、痛みや不快感の少ない治療です。そのため、矯正中の治療や小児の虫歯治療などにも適しています。
レーザーを用いることで、虫歯の予防としては、歯の耐酸性が向上し、虫歯になりにくい歯になります。一方、知覚過敏としては、歯肉が下がり、歯の根が露出するために起こる過敏症状に効果的です。虫歯でダーメージのある歯に対してレーザーを照射することで歯を強くし、知覚過敏効果が向上します。その後、フッ化物を歯面に塗布することで、より一層の効果が期待できます。

※生後10ヵ月からおよそ3年間、定期的にフッ素塗布を行った報告では、乳歯の虫歯抑制率は30%〜70%であったことが報告されています。
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唾液の役割について
唾液のすごーい役割について
唾液の役割には以下のような作用があります。


・抗菌作用
・希釈洗浄作用
・歯の保護作用
・歯の再石灰化作用
・消化作用
・緩衝作用
・免疫作用
・粘膜保護作用
・粘膜修復作用

※唾液の分泌量は、正常な成人で1日あたり1.5〜2.0リットルとされています。
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カリエスリスクと唾液検査について
●カリエステストについて
当院では、唾液を吐き出す事ができるようになった頃に、虫歯の原因の細菌が実際に口腔内中に存在するかどうかを検査する唾液検査を行っております。また、唾液の緩衝能を調べていきます。さらに、むし歯菌の強さをみる検査も行っています。 お子さんの口の中にいるバイ菌がむし歯をたくさんつくりやすい強いバイ菌か、それともむし歯をあまりつくらない弱いバイ菌かどうかの検査です。むし歯菌の強さをみる検査も行っています。
●虫歯の病原菌について
ミュータンスレンサ球菌は、以下の理由から病原菌とされています。私たちの食事に含まれる糖から酸(乳酸)を作り出します。歯はその酸によって少しずつ溶けているのです。pH 5以下の酸性環境の中、また、空気に触れない嫌気的環境においても生息でき、さらに体内に栄養分を蓄えることができるので食間などのえさのない環境でも酸を産生するのです。酸を出す細菌は他にもありますが、この菌は、砂糖(ショ糖)からねばねばした水に溶けない物質を作り出し、歯の滑らかな面に強固にくっつき、他のくっつく力のない細菌を巻き込んでバリヤー(バイオフィルム)を作り、細菌の巣窟となるプラークを形成します。そのプラークは不溶性であるため、抗菌物質から細菌を守り、産生された酸を歯面に停滞させ、脱灰を引き起こします。
唾液検査の流れ
1) ミュータンスの数を調べていきます
ガムをかんでいただいて、唾液をだしてもらいます。
虫歯の原因となるミュータンス菌の数を調べていきます。
2) 唾液緩衝能を調べていきます
採取した唾液で試験管を使い、虫歯に対する抵抗力を調べます。
お口の中は通常PH6.0〜7.0の中和状態ですが、食べ物がお口の中にはいると急激に酸性に傾き虫歯菌が活発になります。
この酸性状態を中和しようとする働きが唾液にはあり、これを緩衝能といいます。
3) 食生活の状態、歯磨きの状態、フッ素製剤の使用状態などの3項目を調べます
総合的に見て患者さんのお口の中が虫歯になりやすいかどうかを判断していきます。

その結果、虫歯になりやすい環境と判断された方は、できるだけ早く環境を変える努力をしましょう。歯科医院での早期治療と早期発見がとても大切になります。
※唾液検査をすることで 虫歯になる危険度が判定できます。虫歯ができにくい環境を整えましょう。
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キシリトールについて
キシリトールと虫歯予防
キシリトールとは何ですか
キシリトールは食品に甘みを加える甘味料の1つです。海外では以前から食品添加物として使われていました。日本では1997年春に食品添加物としての認可がおりました。キシリトールにはむし歯を防ぐ働きがあるといわれています。主に虫歯の原因となる細菌の活動を抑えることと、歯の再石灰化を促進するのが主な性質だとされています。安全性については今のところ問題があるという情報は入手していません。
キシリトール入りのガムなどを食べるとむし歯は防げるのでしょうか
砂糖入りのガムとキシリトール入りのガムを食べた場合を比較した研究ではキシリトール入りのガムを食べた方がむし歯の発生は少なかったようです。また、食後にキシリトール入りのガムをかんだ場合とかまなかった場合には、キシリトール入りのガムをかんだほうがむし歯の発生は少なかったようです。これらのことからキシリトール入りのガムを食べるとむし歯の発生を少なくできるということは事実だと言えると思います。
むし歯予防のために子供にキシリトール入りのガムなどを食べさせた方がよいのでしょうか
確かにキシリトールにはむし歯の抑制効果はあるようです。ただキシリトール入りの菓子を食べさせていればむし歯にならないかというと決してそんなことはないのです。むし歯の発生が少なくなったという研究はありますがむし歯が全くできなかったという結果は出ていません。キシリトール入りの菓子を食べさせることだけでむし歯を防ごうとするのは危険です。あくまでもむし歯予防の補助的手段の1つと思っていただくのがよいと思います。
ではキシリトール入りの菓子を食べさせることに意味はないのでしょうか
キシリトール入りのお菓子を食べさせることに全く意味がないとは言いません。砂糖入りガムやアメはもっともむし歯を作りやすい食品の1つです。未就学児童はスーパーなどでこのような菓子を買いたがりますがこういうときキシリトール入りの菓子を買えばむし歯のできる危険は少なくなります。
キシリトールは菓子だけに使われているのですか
実はキシリトールは一部の歯磨き剤にも使われています。こういった製品は普通の歯磨き剤に比べて多少虫歯予防効果が期待できます。歯磨き剤を日常的使用していてキシリトールに興味のある方は、このあたりから取り入れてみるのがよいのではないでしょうか。ただ子供さんの歯磨き剤使用については当院では全面的におすすめしているわけではないのです。このあたりはまたの機会に別項で書きたいと思います。
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